書斎のマタタビ

「本」についての様々なことを記事にします。

10月11日は「国際ガールズ・デー」

2012年から国連は毎年10月11日を「国際ガールズ・デー(International Day of the Girl Child)」としています。世界中で差別や貧困、暴力に苦しむ女の子たちについて広く知ってもらうためです。

10月9日にオープンしたばかりのACADEMIA 熊沢書店 東急プラザ蒲田店など、いくつかの書店では「国際ガールズ・デー」記念フェア「世界の女の子を知ろう。」が開催されています。

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紹介される本は、ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんの『わたしはマララ』(学研マーケティング)や『マララ・ユスフザイ国連演説&インタビュー集』(旭出版社)をはじめ、コートジボワールのカカオ農園での児童労働を扱った『チョコレートの真実』(英治出版)や、ムンバイの街角に立つ物乞いが憐れみを誘うため、マフィアが行っている赤ん坊を貸し出す闇ビジネスの実態に迫った『レンタルチャイルド』(新潮社)、ガザ地区難民キャンプで生まれ、医師となったイゼルディン・アブエライシュさんの『それでも、私は憎まない』(亜紀書房)のようなシリアスなものから、斎藤美奈子さんの名著『モダンガール論』(文藝春秋)や、フランスで同性婚を行い話題となったタレントの牧野朝子さんの『百合のリアル』(星海社)など、比較的ポップなものまで。上野千鶴子さんによるフェミニズム入門書『〈おんな〉の思想』(集英社インターナショナル)も読みやすくフェミニズムの歴史がよく分かります。

 

このフェアを企画した英治出版によれば「現在、教育を受けられずにいる女の子は世界で6600万人」だそうで、これは日本の女性の人口とほぼ同じです。

「女の子だから」という理由だけで、教育を受けられなかったり、早過ぎる結婚を強いられたりする現実が背景にあります。(中略)いま、彼女たちに何がおこっているのか?こうした世界の女の子の問題について知る・考えるきっかけになってほしいという願いから、このフェアを企画しました。

もっと女性の立場が向上すれば、世界は今よりずっと良いものになるだろうと、私は半ば本気で信じています。

 

英治出版のブログはこちら。

 

『わたしはマララ 教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女』

出版社:学研パブリッシング

取扱開始日:2013/12/04

ISBN:978-4-05-405846-0

わたしはマララ 教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女
わたしはマララ 教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女

 

『マララ・ユスフザイ国連演説&インタヴュー集』

出版社:朝日出版社

取扱開始日:2014/03/15

ISBN:978-4-255-00767-0

マララ・ユスフザイ国連演説&インタビュー集

 

『チョコレートの真実』

出版社:英治出版

発行年月:2007.9

ISBN:978-4-86276-015-9

チョコレートの真実

 

『レンタルチャイルド 神に弄ばれる貧しき子供たち』

出版社:新潮社

発行年月:2010.5

ISBN:978-4-10-305452-8

レンタルチャイルド 神に弄ばれる貧しき子供たち

 

『それでも、私は憎まない あるガザの医師が払った平和への代償』

出版社:亜紀書房

取扱開始日:2014/01/18

出版社:亜紀書房

それでも、私は憎まない あるガザの医師が払った平和への代償
それでも、私は憎まない あるガザの医師が払った平和への代償

 

『モダンガール論 (文春文庫)』

出版社:文芸春秋

発行年月:2003.12

ISBN:4-16-765687-6

モダンガール論

 

『百合のリアル 』

出版社:星海社

取扱開始日:2013/11/26

ISBN:978-4-06-138542-9

百合のリアル
百合のリアル

 

『〈おんな〉の思想 私たちは、あなたを忘れない

出版社:集英社インターナショナル

取扱開始日:2013/06/25

ISBN:978-4-7976-7251-0

〈おんな〉の思想 私たちは、あなたを忘れない