書斎のマタタビ

「本」についての様々なことを記事にします。

読みたい新刊3選 11月前半

日本書籍出版協会が発行する無料配布物「これから出る本」から注目の新刊を3冊選んで紹介します。読書生活の参考にしていただけたら幸いです。

「これから出る本」には既に刊行済みのものや予定が遅れているものも載っています。

ちなみに前回10月後半の記事はこちら

 

 

『いのちのむすび 愛を育む豊かな出産』

 これまで多くの赤ちゃんを自然出産で取り上げてきたスーパー助産師、市川きみえさんによる著書。実際の出産の現場の話から、日本人の根底にある神道の生命観についてまで触れられます。
助産師として活躍されながら、大学でも教鞭を振るう著者ならではの、合理的な西洋医学の言説におさまらない生命の神秘についての深い洞察が、丁寧に述べられます。
女性は出産すべき!などとは微塵も思いませんが、これを読んだら「私も出産したい!至高体験したい!」ってなっちゃいます。

 

いのちのむすび 愛を育む豊かな出産

出版社:晃洋書房
取扱開始日:2014/09/26
ISBN:978-4-7710-2578-3

いのちのむすび 愛を育む豊かな出産

いのちのむすび 愛を育む豊かな出産

 

 

『奥邃論集成』

明治から大正にかけて生きた特異なキリスト教思想家、新井奥邃。正直言って私はこの人について全く知らなかったのですが、横浜のこれまた特異な出版社である春風社が全集を刊行してまして、非常に気になってました。お世辞にも売れそうとは言えない思想家の前週刊行を、創立初期から手がけた春風社さんには脱帽です。戊辰戦争の折には奥羽越列藩同盟の結成のため奔走したり、足尾銅山鉱毒事件では田中正造をを擁護して政府を厳しく批判したりと、日本近代史には欠かせない人物のようですが、今まであまり大々的に読まれることはなかったと思います。(私が無知なだけかも・・・)
いずれにせよ、いきなり全集から始めるのは大変なので、様々な論客が奥邃について論じ、お値段もリーズナブルな本書がよい手引きとなってくれそうですね。

 

奥邃論集成
出版社:春風社
発売日:2014/11/20
ISBN:978-4-86110-424-4

奥邃論集成

 

 

『果物料理』

「マンゴーと鶏のフリット」「ライチのカプレーゼ」「洋梨とラムのラヴィオリ」「柘榴のピッツア」などなど、聞いただけで涎が出てきそうなんですが・・・。
人気料理家の渡辺康啓さんによる「果物の料理」をテーマとしたレシピ集。ウェブ平凡で連載されていたものの書籍化ですね。フルーツ大好きな私としては、デザートだけではなくて食事としても食べれるなんて最高の贅沢。掲載されている写真がこれまた美しく、写真集のようにしても楽しめます!全64レシピ。

 

果物料理
出版社:平凡社
発売日:2014/09/25
ISBN:978-4-582-63218-7

果物料理
果物料理

 

 

 

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