円山町のCafe LAXで岡崎京子を
渋谷にある国内最大級のラブホテル街、円山町に位置するCafe LAXはWi-Fi完備で漫画が豊富。
いわゆるブックカフェという感じはないけれど、ゆったりとしたソファ席に電源もあり、まったりできます。
ネットカフェよりも安あがりで長居できるので、ちょっとした暇つぶしに携帯電話を充電しながら読書などに使ってみてはいかがでしょう?
置いてある漫画は少年漫画ばかりですが、敬愛する岡崎京子さんの作品だけは揃っているので、よしとしましょう。
隠れた名店!というような代物ではございませんが、映画館ユーロスペースの入るキノハウスも近いので、映画までの待ち時間などには使い勝手いいですよ。
Zineのユトレヒト、神宮前に移転
きわめてパーソナルな内容を扱う、自主制作の少部数出版のZine。日本でのブームの火付け役でもある個性派書店UTRECHTさんが、青山から神宮前に移転しましたね。少し入り組んだ場所にありますが、以前より広くなり、ギャラリースペースのほかカフェスペースもできたので、お茶でも飲みながら様々なZineやアーティストブックをゆっくり楽しむことができるようになりました。
一時期、降って湧いたように多く見かけたZineの氾濫も少しはおさまったようです。粗い手仕事も魅力の一つではありますが、ブームにつきものの粗製乱造の感も否めませんでした。
流行も沈静化してきたいま、改めてZineカルチャーに触れるのに、よいタイミングなのかもしれませんね。
紙から書物を読み解く『造本解剖図鑑』
紙の本を読むにあたって、その内容だけでなく、本それ自体をモノとして楽しむということがあります。とりわけ使用されている紙の、その見た目や肌触り、匂いなどは読書体験において大きな影響を及ぼすものだと思います。卑近な例で申しますと、名作古典やファンタジー小説の表紙が、ポリプロピレンフィルムを熱圧縮したPPコート加工でツルツルした触感だと、いまいち物語に入り込めないでしょうし、逆にSF小説ならPPコートの質感により一層クールでスタイリッシュな印象になるかもしれません。
そんな紙と本の関係を考える時に勉強になるのが、グラフィックデザイナーのミルキィ・イソベさん監修による『造本解剖図鑑』(ワークスコーポレーション)です。
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