書斎のマタタビ

「本」についての様々なことを記事にします。

読みたい新刊3選 10月後半

日本書籍出版協会が発行する無料配布物「これから出る本」から注目の新刊を3冊選んで紹介します。読書生活の参考にしていただけたら幸いです。

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円山町のCafe LAXで岡崎京子を

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渋谷にある国内最大級のラブホテル街、円山町に位置するCafe LAXはWi-Fi完備で漫画が豊富。
いわゆるブックカフェという感じはないけれど、ゆったりとしたソファ席に電源もあり、まったりできます。
ネットカフェよりも安あがりで長居できるので、ちょっとした暇つぶしに携帯電話を充電しながら読書などに使ってみてはいかがでしょう?
置いてある漫画は少年漫画ばかりですが、敬愛する岡崎京子さんの作品だけは揃っているので、よしとしましょう。
隠れた名店!というような代物ではございませんが、映画館ユーロスペースの入るキノハウスも近いので、映画までの待ち時間などには使い勝手いいですよ。

バルト三国ラトビアのかわいいガイドブック

先日いつものように本屋巡りをしていて見つけた一冊、『リガ案内 162通のインヴィテーション』(土曜社)。端整な造りの、一見普通のガイドブックですが、「リガ?ラトビアの首都の?なぜそのチョイス?」と不思議に思い手に取ってみると、なんと土曜社さん発行。

土曜社と言えば大杉栄の獄中記のイメージで、最近では坂口恭平さんのCDをリリースするなど、まさにアナーキーな出版社。こんなかわいらしい本を出しているとはまったく存じ上げませんでした。

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Zineのユトレヒト、神宮前に移転

きわめてパーソナルな内容を扱う、自主制作の少部数出版のZine。日本でのブームの火付け役でもある個性派書店UTRECHTさんが、青山から神宮前に移転しましたね。少し入り組んだ場所にありますが、以前より広くなり、ギャラリースペースのほかカフェスペースもできたので、お茶でも飲みながら様々なZineやアーティストブックをゆっくり楽しむことができるようになりました。

 
Zineと言えば、駒沢大学近くの書店SNOW SHOVELING スノウショベリング | WEBさんが企画するイベントZine Sonic 2014も中目黒で開催予定です。
 
一時期、降って湧いたように多く見かけたZineの氾濫も少しはおさまったようです。粗い手仕事も魅力の一つではありますが、ブームにつきものの粗製乱造の感も否めませんでした。
流行も沈静化してきたいま、改めてZineカルチャーに触れるのに、よいタイミングなのかもしれませんね。
 

東京都渋谷区神宮前5-36-6 ケーリーマンション2C

03-6427-4041

12時00分~20時00分

月曜日定休(祝日の場合は翌日)

utrecht.jp/

紙から書物を読み解く『造本解剖図鑑』

紙の本を読むにあたって、その内容だけでなく、本それ自体をモノとして楽しむということがあります。とりわけ使用されている紙の、その見た目や肌触り、匂いなどは読書体験において大きな影響を及ぼすものだと思います。卑近な例で申しますと、名作古典やファンタジー小説の表紙が、ポリプロピレンフィルムを熱圧縮したPPコート加工でツルツルした触感だと、いまいち物語に入り込めないでしょうし、逆にSF小説ならPPコートの質感により一層クールでスタイリッシュな印象になるかもしれません。

 

そんな紙と本の関係を考える時に勉強になるのが、グラフィックデザイナーのミルキィ・イソベさん監修による『造本解剖図鑑』(ワークスコーポレーション)です。

造本解剖図鑑 紙から読み解く本づくりの極意

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10月11日は「国際ガールズ・デー」

2012年から国連は毎年10月11日を「国際ガールズ・デー(International Day of the Girl Child)」としています。世界中で差別や貧困、暴力に苦しむ女の子たちについて広く知ってもらうためです。

10月9日にオープンしたばかりのACADEMIA 熊沢書店 東急プラザ蒲田店など、いくつかの書店では「国際ガールズ・デー」記念フェア「世界の女の子を知ろう。」が開催されています。

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